住みやすさを数値化した住宅性能評価
住宅性能評価とは、一般的に住宅に求められる様々な性能について、素人でも分かりやすいように等級別にして示したものです。
項目は全部で10種類に分けられていますが、どんな項目があると思われるでしょうか。
日本に暮らしていると地震の怖さは誰もが感じているはずで、耐震性能は当然に求められるところです。
火災も、自ら発火させてしまうようなケースでは住宅の性能とはあまり大きな関係はないかもしれませんが、隣の家が火事になった場合の延焼のしにくさは大いに気になります。
他にも、土台や基礎の部分が腐食してしまうと、いくら建物自体が立派でも住みやすいはずはありませんし、陽光が差し込む明るい家に暮らしたいと思う人は多いはずです。
このように、単にその家の広さとか内装や設備類の立派さなどとは別に、素人では一見して優れているのか劣っているのかがすぐには分かりにくい要素も数多くあります。
営業担当者は決して自社物件の悪いことは言いませんから、何でも素晴らしいですとか、ちょっと気になる点があったとしてもこんなものですなどとしか言わないかもしれず、イメージだけが先行して客観的な比較検討など難しいのが実情です。
そのような場合でも、住宅性能評価があれば冷静に分析できることが大きな利点になります。
ただ、この評価は法律上全ての住宅で義務付けられているわけではありませんので、示されていないからと言って法律違反ではなく、またその取得費用は基本的に施工主の負担となりますので注意しましょう。